そして日が暮れた。

僕はただひたすら走った。

どこにむかって?

分からない…気がついたら

小さな廃屋の中にいた。

軍の基地にもどる気はしない。

たぶん誰ももどってないだろう。

しかし何故、何故あんな事をしたのだろうか。

僕たちの統率はまるで取れているとはいえなかったが

それでも仲間を殺すなんて…

だが彼に聞こうにも勿論此処にはいない。

誰にも会いたくない。

会ったら殺される。

「しかし此処は寒いな」

思わず声をだしてしまった。

僕は機関銃を手に取りあたりを見回す。



大丈夫。。。



幸い僕は傷一つ負っていなかった。

だけどこの疲労感はどうにもできない。

下を向くと顔の皮膚が垂れ下がってしまうような気がする。

動かなくては。

僕はそう思った。

同時に

逃げよう。

そう心に決めた。

ボロボロになった地図を取り出して、

場所を確認した。

最も最短距離で此処を離れるには

激戦区であるA3エリアを突破しなければならない。

少し遠回りをしようかと考えたが

今となってはどうにもならないだろう。

出発しようか。
僕らは戦場にいた。

所属部隊はあったものの…

各々ココロは別であった。

互いが落としあおうとしている。

戦場が終わっても帰還後はまた別の修羅場と化す。

市街戦の時だった。

僕たちはいつものようにバラバラで敵に向かっていった。

猛然とかける中

同僚の一人がその時 血吹雪を上げながら

僕の横に倒れた。

僕は呆然とするしかなかった。

他の人間も同じような状態だった。

ただ一人、銃口から煙が出ていた。

とうとう…

始まった。。。命を懸けた殺場が…

最早敵味方関係なかった。

ただ我武者羅に真新丸をぶっ放すのみ。

そして…

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